〒671-1692 兵庫県たつの市揖保川町正條279番地1
法人番号 9000020289761
※安全が確認できたら
反応の確認→ “もしもし、大丈夫ですか?”
(大声で3回、肩をたたきながら)
“反応なし”
※大声で
“誰か来てください!人が倒れています”
“この人反応がありません”
“あなた119番通報をお願いします”
“あなたAEDを持ってきてください”
呼吸の確認→ “1、2、3、4、5”
“呼吸なし”
※死戦期呼吸(普段どおりではない呼吸)
胸骨圧迫 → “1,2,3,4,5,・・・・・28,29,30”
気道異物による窒息とは、食事や玩具などの異物が気道を完全に塞ぎ、息ができなくなった状態です。死に至るケースも少なくありませんので、まずは窒息を予防することが大切です。
飲み込む力が弱くなった高齢者では食べ物を細かく食べ砕くことや、乳幼児では飲み込みやすい玩具などを手の届くところに置かないなど工夫しましょう。
異物が気道に入っても、声や咳が出せる場合は強く咳をするように促し、自力排出を試みましょう。状態が悪くなり咳ができなくなった場合には、窒息としての迅速な対応が必要です。このような場合は、119番通報し救急車の要請をすると同時に、あなたが行うべき処置を指導してくれますので、落ち着いて指示に従って下さい。
気道異物により窒息を起こすと、自然に親指と人差し指でのどを掴む仕草をすることがあり、これを「窒息のサイン」と呼びます。この仕草をみれば直ちに異物除去の手順を行って下さい。
(1)反応がある場合
窒息と判断すれば、ただちに119番通報を誰かに依頼した後に、腹部突き上げ法や背部叩打法を試みます。
腹部突き上げと背部叩打は、その場の状況に応じてやりやすい方法を実施してかまいませんが、1つの方法を数度繰り返しても効果がなければ、もう1つの方法に切り替えて下さい。異物が取れるか反応がなくなるまで、2つの方法を数度ずつ繰り返して続けます。
なお、明らかに妊娠していると思われる女性や高度な肥満者、また1歳未満の乳児には腹部突き上げは行わず、背部叩打のみ行います。
救助者は傷病者の後ろにまわり、ウエスト付近に手を回します。一方の手でへその位置を確認し、もう一方の手で握りこぶしを作って親指側を傷病者のへその上方で、みぞおちより十分下方に当てます。へそを確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。傷病者が小児の場合は救助者がひざまずくと、ウエスト付近に手をまわしやすくなります。
腹部突き上げを実施した場合は、腹部の内臓をいためる可能性があるため、異物除去後は、救急隊にそのことを伝えるか、すみやかに医師の診察を受けさせることを忘れてはなりません。119番通報する前に異物が取れた場合でも、医師の診察は必要です。
立っている、または座っている傷病者では右図のように、傷病者の後方から手のひらの基部で左右の肩甲骨の中間あたりを力強く叩きます。
1歳未満の乳児に対しては腹部突き上げは行わず、背部叩打法と胸部突き上げ法で排出を試みます。
背部叩打法は、片方の手で乳児のあごをしっかり持ち、その腕に胸と腹を乗せて頭側を下げるようにしてうつ伏せにし、もう一方の手のひらの基部で背部を力強く数回連続してたたきます。
胸部突き上げでは、片方の腕に乳児の背中を乗せ、手のひら全体で後頭部をしっかり持ち頭側が下がるように仰向けにし、もう一方の手の指2本で両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分を力強く数回連続して圧迫します。数回ずつの背部叩打法と胸部突き上げ法を交互に行い、異物が取れるか反応がなくなるまで続けます。
(2)反応がなくなった場合
傷病者がぐったりして反応がなくなった場合は、心肺蘇生の手順を開始します。まだ通報していなければ119番通報を行い、近くにAEDがあれば、それを持ってくるよう近くにいる人に依頼します。
心肺蘇生を行っている途中で異物が見えた場合は、それを取り除きます。見えない場合は、やみくもに口の中に指を入れて探らないで下さい。また異物を探すために胸骨圧迫を長く中断しないで下さい。
人の体内には成人で約5Lの血液が流れており、その内の20%(約1L)が急速に失われると、出血性ショックという重篤な状態になり、30%を失えば生命に危険を及ぼすと言われています。そのため出血が多い場合には、できるだけ早い止血処置を行うことが重要になります。
止血方法としては、出血している部位にガーゼ、ハンカチ、タオルなどを当てて、その上から直接圧迫して止血を試みる「直接圧迫止血法」が基本となります。圧迫しているにもかかわらず、出血がおさまらない場合は、圧迫位置が出血部位から外れていたり、圧迫する力が弱いなどが考えられます。救急隊が到着するまで出血部位をしっかり押さえつづけて下さい。
止血の際に救助者が傷病者の血液に触れると感染症にかかる恐れがあるため、可能であれば救助者はビニール手袋を着用するか、ビニール袋を手袋の代わりに使用し、できるだけ血液に触れないようにしましょう。
※ 直接圧迫止血法で出血が止まらない場合は、ベルトなどで手足を縛る方法もありますが、神経などを痛める危険性があるので、訓練を受けた人以外には推奨できません。
やけどは、熱いお湯や油が体にかかったり、熱い物に触れたりすることで生じます。また、あまり温度の高くない湯たんぽやこたつなどでも、長時間同じ場所に当たっていると低温やけどを生じたり、塩酸などの化学薬品が皮膚に付着することで化学熱傷を生じたりすることがあります。
すぐに水道水などのきれいな流水で十分に冷やすことが重要です。やけどを冷やすことで、痛みが緩和されるだけでなく、症状が悪化すること防ぎ、治りを早くします。
やけどの程度が軽いか重いかは、やけどの深さと広さで決まります。
※ 小さな子どもやお年寄りは、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意します。また、火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなく、のどや肺が傷ついている可能性があるので救急車で病院に行く必要があります。
けいれんとは、本人の意思とは関係なく全身あるいは一部の筋肉が発作的に収縮する状態をいいます。原因はさまざまで、頭部への外傷・薬物中毒・発熱・体内の電解質異常などにより、脳から発せられる電気信号が正常に伝わらず、全身もしくは一部の筋肉に急激な収縮が起こります。
けいれんの中にはひきつけなどで知られる、全身の筋肉が持続的に収縮するけいれん発作があります。一般に、突然意識を失い、眼球が上を向いたまま歯をくいしばり、筋肉の強い収縮により、手足をつっぱり、全身が弓なりに背中側に反るような姿勢をとり、呼吸が止まることもあります。
このようなけいれん発作への対応として重要なことは、発作中の転倒などによるけがの予防と気道確保です。
※すべての分類に共通して、症状があれば風通しの良い涼しい環境に移動させ安静を保ち、衣服を緩める。太い血管がはしる後頭部、首筋、脇の下にタオルなどに包んだ保冷剤を当てて冷やす。意識がしっかりしていれば、冷えた水分を自分で飲んでもらう。(周りが無理に飲ませない)
※このページに関する問い合わせ
西はりま消防本部 警防課 TEL:0791-76-7121
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